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復刻版:わかるまでカルマ/クレソン・コラソン編

ワタクシ若かりし乙女時代、
かわいかったけど彼氏がちっとも出来なくて(硬派だからああ!!)恋話になると、女友達によく話してたことがありました。
「私の未来の旦那さんは、今はニューヨークに住んでいてクールでおしゃれで、年上の人なの」
バカですね~。若いオナゴの妄想は。。
彼女なりの夢ですね、理想です。
こんな男性と巡り会って幸せになるんだいって。。その条件がワタクシの場合、
相手がニューヨークに住んでいるってことだったのですが(なんでやねん)
ただの夢見る田舎娘でございます。マンハッタンに住む、イカした年上の男性。。
出会うべくもなし!!
今にして思うと、きっと井の中の小さな蛙

状態から、
めくるめく広い世界へ連れて行ってくれる人を夢見てたんでしょうね。
何の根拠もなかったけど、
どうしてだかニューヨークに住んでる日本人と私は出会って結婚!て、本気で信じてました(大バカ18歳)

そんな乙女時代の夢も消え去ってしまい、
独りインドの山奥まで来てしまったワタクシ。。。

ロマンスもなければ、彼氏も出来ず、どこまで行っても一人旅。
自分だけの「シャンバラ・カフェ」の後ろの席に座っている日本人男性。
ちょっと今まで出会ってきた日本人旅行者と雰囲気が違う。
オーラが違うっての?
長期貧乏旅行者のようなもっさいところがないし、

かといってインドによくいるヒッピー風でもない。

こざっぱりあか抜けていて(紫のスカーフを巻いていた)

都会的でおしゃれなのに、この村に溶け込んでいる。

なんちゅーのか、今まで会ったことのないタイプ。未知の領域の男性でした(ま、今では旦那さんですが)
恋というよりは、興味津々~~
何者~~貴男は一体ナニモノなのですかあああ?
こんな滅多に日本人が来ないようなヒマラヤの山村でせっかく隣り合わせたんだもの、声をかけてみよう!(ナンパじゃないわよ)
「はじめまして~。もう、インドは長いんですか?」
「ああそ~ね~、1年以上は居るかな~」
「へ?1年て。この村にも長いのですか?」
「半年位かな~」
むむむむむ~~ツワモノだわ~~
しかも私のかわいこぶりっこ(古~)光線が全然効かないわ~
「どちらからいらしたんですか?」
「ニューヨーク」
「へ?」
「マンハッタン、ニューヨーク。アメリカの。」

私の脳裏には「世界横断ウルトラクイズ」(古~)の
「ニューヨークへ行きたいかあああ!?」

「おおお~~!!」
テレビの前で拳

を振り上げていた子供の自分がぐるぐる。
行きたかったのよ、ニューヨーク。
夢だったのよ、マンハッタン。
でもね、いろいろあってインドの山奥なんです今。

「ええ!!ニューヨークにいたんですか?住んでたんですか?」
「うん、12年程」
きゃあああああああ!!かっこいいいいい!!
クール!クールだわああああ!

恋を通り越して、一気に尊敬の眼差し

う~~、どうしてどうしてニューヨークからインドなの?根掘り葉掘り聞きたいのに、こんな図々しい女じゃきっと嫌がられるわ~と心配する間もなく
「じゃ」
と、去られてしまいました。
第2次遭遇敗退

しかし、世の中にはいろんな人がいるんだな~。
やっと、キックとパンチの有る人に会えたぞ!(なにしにインドへ。。)

で早速、この村に引っ越し。
ニューヨークからきたかっこいいお兄ちゃんのことは忘れて、村の暮らしを満喫しておりました。
温泉入って、んぼ~~としているだけですが。。。

また会えるといいな~と思ったら、小さな村だからすぐ再会。
「どこのホテルに泊まってるんですか?」
「バラモンの家」
「へ?」
「ま、バラモンて言っても農家だけどね。そこの一部屋を借りてるんだよ」
むむむむむむ~~~~~
安宿悲惨比べで女ながらに勝ち抜いてきた(どんなやねん)ワタクシでしたが、
インド人のお家に間借りしたことはございません。
お家賃は驚きの低価格。くううう!また負けたああ

長期滞在旅行者の奥深さを知りました。
うう、彼の住んでるとこ見てみたいよう。
私もインド人のお家に住んでみたいよう。

気を取り直して、
「お勧めのレストランありますか?」
「自炊してるから。タンドール(薪ストーブ)で。」
「じ、じすいい??


旅先で自炊?しかも、こんなスーパーマーケットもない八百屋と穀物屋しかないような原始的な町で。。。
尚かつ、電気もろくすっぽ来てなくて、ガスなんてあるはずもないヒマラヤ山村。
む~~~~~~ん( ̄ー ̄;
ね、普通の旅行者感覚で、自炊なんてね、あり得ないですよ。
ホテルの部屋にキッチンとかある先進国なら別だけど。
「今夜は蕪の煮物を作るから、
よかったら食べにおいでよ


と、ありがたくもお誘いを賜り。。。

蕪の煮物だなんて。。。インドが長い私にとったら涙モノの日本食~~
化粧品も一張羅もないけれど、
気持ちだけめかしこんでドキドキで遊びにいきました~。

とーぜん街灯なんてないから、懐中電灯で。
夜空は満天の星空。
憧れのあの人が住んでいるバラモンのお家まで、石畳のくねくね道を。。。
気分は不思議の国のアリス~
や~ん、もし口説かれちゃったらどうしましょう

なんて、甘酸っぱい期待もドアを開けた瞬間ふっとんで行きました

なんだ、いっぱいいるよ~。日本人やインド人の男どもが~~~。
二人っきりじゃないのかよっヽ(`Д´)ノ

古い木造の由緒あるヒマラヤ農家の一室は、
男が住んでると思えない程美しく片付いていて、
簡易な薪ストーブの上で、美味しそうなお料理がコトコト。。

紅一点には慣れてるけど、こんだけもっさい男どもと一緒は正直居場所がなかった。誰も私を見ないしい~~なぜかしらあああ?話しかけてもくれないよ。
憧れの人は、いそいそと炒め物を作っていた。
それは、クレソンのソテー。
実は私、クレソン大好きで。
びっくりする程美味しくって。。
私の人生で一番美味しかったのは、
このクレソンの炒め物です。

無口な男どもに囲まれながら、ギャル(古~)全開で
「きゃああ!!美味しいですうう!!どうやったらこんなに美味しく出来るんですか?」

「今日、川沿いをお散歩してたら、
水セリ(クレソン)がいっぱい生えててね。
摘んできたんだよ」

まあ!ご自分で摘まれたヒマラヤクレソンを、
薪ストーブでバターソテー。。。
美しいわああ(アストラル体涙(TωT))

すっかり、このマンハッタンから来たなぞの男性とクレソンで人生が変わりました。

しかし、本当にマジで恋心でなくて、
人として、尊敬してしまった。
こんな、美しく生きてる男性がいるんだあって感動。
惚れるだなんて、恋だなんて、滅相もございません!!
師匠と呼ばせて下さい~~。
弟子にしてええええ!!
で、勝手に弟子になりました。

ちなみに、クレソンとは水セリのことですが、
コラソンとはポルトガル語で「心」や「愛」といった意味です。
よく、ボサノバで「コラソン~」って歌ってますよね。

今日はこの辺で(・ω・)/