復刻版スピの落とし穴

ヒーラーについて思ふ

先日、同級生が仕事がうまくいかなくなり何か他の道はないかと

占い師さんのような人に尋ねたところ「ヒーラーが向いているから、ヒーリングの仕事をすると良い」と言われたそうで、

私に相談しにきてくれました。

音楽関係の仕事をしていた彼女は確かにヒーラーの質はあるものの、

「取りあえず、アロマを使ったマッサージが手っ取り早いと勧められたが知ってるか?」

と聞かれました。

う~~~ん、業界では有名なアレでございますね。

自宅を少し改造してすぐ始められるし、セミナー代金も開業資金もそんなにかからない。

アロマオイルを販売することも出来る。

彼女はすっかりヒーラーになる気でいた。

今日明日にでも始めて、成功するのを妄想しているようだ。

「で、その施術を受けたことがあるのか?」と聞くと「ない」。

「アロマに興味があるのか?」と問うと「これから」ということでした。

手っ取り早く開業できるからと言って「よろしくない」と言う気は毛頭ありません。

いろんな癒し方があって、それに興味を持ち誰かが始めることでどんどん広がって行くもの。

とてもいい事だと思う。

ヒーラーになりたいって思いがきっかけで精神世界に目覚め、自己鍛錬を始め、生業として成功するしないは別にしても

自己成長のまたとない機会が生まれる。

きっかけや動機はなんであれ、道とゴールが大切だと思う。

が、仏陀の教えにもあるように、宇宙には因果の法則があって、良い動機は良い結果を生む、悪しき動機は悪しき結果となる。

でも、道の途中で目覚めればそれが因となり良い果を生む。

宇宙の慈悲ってそういうものだと思います。

「全てうまくいっている」と言う大義は努力をして乗り越えた人の前に開示されるものです。

現代はヒーラーさんがいっぱいいる。

かというもなりも「クリスタルヒーリング」の看板掲げてもう7年。

でも今だに私は自分のことを「ヒーラーです」というのに抵抗がある。

今までも言ったことはないし、これからも「私はヒーラーです」とはいわないと思う。

私が「ヒーリング」や「ヒーラー」という言葉を知ったのは20年近く昔のこと
(おお、そんなに経ったのか~)

ヒーラーなる存在に畏敬の念を持っていました、今も。

自分がヒーラーになりたいと思うことすら、畏れ多かったです。

クリスタルヒーリングを受けて、自分も出来るようになりたいと思い最近やっと満足のいく施術が出来るようになっても

まだまだだといつも感じています。

今の日本はスピリチャルバブルで、巷にいろいろ溢れ過ぎて本当にいいモノがわかり辛くなっていると思う。

「あなたも成れる!3日間で00セラピスト。」とかね。

ねずみ講のようなシステムでも、それによって手に入れた製品で癒されたりハッピーになるならそれもええですやん。

数回のセミナーで才能が開花される方もいるでしょう。

で、長い目で見れば全て良しで沢山のお金をつぎ込んで思い通りにならなかったからと

騙された気分になるのも、授業料がごっつ高かった勉強。

ま、詐欺まがいの酷いのもあるっちゃあるでしょうけど、

それに引っかかるのも自分の中に原因があると思うのです。

結局、自分に一番大切な学びを自分が選びとってるから、大きな視点で己に気づくことが何より大切です。

楽して成し得る道はない

です。

最近お店によく来るお客さんに自称「クリスタルコーディネーター」の方がいらっしゃいます。

その方はほんの少しハンディキャップのある方で、「変わっている」のレベルがちょっと違うのですが。

彼女を見る度、昨今のお手軽なセミナーやもっともらしい名前だけの民間資格(とやら)に???が湧いてきます。

石が好きな彼女は某サロンの企画で「クリスタルコーディネーター講座」を受講され、資格を取った訳です。

好きなことを仕事にしたいと思ったのでしょう。

そして、異常な程その資格にプライド(誇り)を持っていらして、またそれがイタイ。。。

「私はクリスタルコーディネーターなんですが、石を売ってもいいのでしょうか?」

「私は00サロンで勉強したちゃんとしたコーディネーターです。あなたはしてますか?」

と、数々のとんちんかんな質問をご来店時やお電話で尋ねてくるのです。

それも頻繁に。

どこかで手に入れた安価な石を彼女なりに組み合わせては

ドゥニに持ってきて、
「クリスタルコーディネーターの作品ですがいかに?」と問うてきます。

で、しゃあないので「石をね、好きだったらいいんですよ。石屋さんになるのに資格は要らないですよ。」

「石の仕事を始めたい相談であれば、そのサロンにお尋ねして下さい」と

お伝えするのですが、どうにも届かない。

まあ、このケースは彼女が少しハンディキャップがあるところがネックで、

高いお金とってセミナーするなら最後まで責任持ったれやっ
と毒づいてしまうのです。

いやだわ、土佐犬に変身しちゃうじゃないの

こんな仕事をしていると、スピ業界のいろんな話を聞きます。

悪い例を出せばきりがないけど、良いお話だっていっぱいあります。

どれに当たるかは自分次第。

でも結局どの道を歩いても軌道修正はきくし、
それも一つのイタイけど大きな学び。

私もイタイセミナーに大金払って行ったことありますよ。

でも、自分の在り様でそのオセロをひっくり返すことはできます。

「バカみたいだったけど、行っててよかった。」まで持って行く力。


ヒトサマを癒せるようになるなんて、時間がかかって当然!
プロの方はものすごくお勉強されてます。そして体験、経験を積んで熟成されております。

ひょいっと始めたら、そりゃあお医者さんに笑われます。

看護士さんの方がよっぽどほんまもんのヒーラーです。現場だし。


コーディネーターって言葉が踊っているだけ。

ヒーラーは資格じゃないんだよ。

「スピの落とし穴」は沢山あります。

穴に落ちてイタイ目見ないと気づかないこともあるし、否定する気はないけど、

どうせなら落とし穴に落ちない方がいい。

軽い怪我ならラッキーだけど怪我が酷かったら回復も難しい。

「スピの落とし穴」について書きたいことがいっぱいあるけど、

他を非難して我を良しとするのはオレのスタイルではないので

いつも書くことに躊躇します。

いつかまた、自分の心にある事がよく消化できて自然に出せるようになったら

聞いて下さいね。

ケッコー溜まってんのよ、マジオコプンプンドリームが